お久しぶりです!おくでぃです。今回は、8月に読んだ本で特に面白かった本を3冊ご紹介します!
8月に読んだ本ベスト3冊!
8月はひたすら日本古代史を読んでいました。日本史だと古墳時代〜飛鳥時代が特に好きで、古墳巡ったりしてたのを思い出しました。
蘇我氏の明日香村にはまだ行けてないので、コロナ明けたら行きたいですね。
特に良かった本を3冊選んで紹介します。
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第3位『蘇我氏 ― 古代豪族の興亡 (中公新書) 』
天皇をのけものにし、権力に溺れし古代史最大の悪役。そんな蘇我氏の旧来のイメージが180度変わるのが本書です。
蘇我氏といえば、乙巳の変で中大兄皇子と中臣鎌足のタッグによって滅ぼされた印象があるかと思いますが、滅んでいません。
正確にいうと、蘇我氏本宗家は滅んだのですが、乙巳の変後も、天皇(当時は大王)を支える大臣家としての蘇我氏は健在でした。
天智天皇の時代〜奈良時代に至るまで蘇我氏は政府の中枢に居続けたのです。
なぜ、蘇我氏は特別なのでしょうか?
その理由は是非本書を読んでみてください。
中世まで生き残りつづけた最強豪族の歴史は、東ローマ帝国を思い出させます。
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第2位『土の文明史』
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
一度はきいたことのあるこのフレーズ。どんな栄華を極めた人物もいつか必ず終わりがやってくる。
そんな無常を描いた平家物語の有名な一節ですが、終わりがくるのは人間だけではありません。
国家や帝国も同じく終わりがやってくる。永遠に繁栄し続ける国家は残念ながらこの世には無いのです。
古来より数多もの衰退論が唱えられてきました。有名どころではローマ帝国衰亡史でしょうか。
『ローマ帝国衰亡史』の著者エドワード・ギボンは、ローマ帝国のある時期を講評しています。
人類史上もっとも幸福な時代
こんなにも輝かしい時代を送ったローマ帝国がなぜ衰亡したのか。誰もが知りたくなる理由かと思います。
ローマ帝国に限らず、文明が衰退する理由はいくつか挙げられてきました。
気候変動であったり、異民族の来襲であったり、戦争だったり、疫病だったり。
現代ならば、核兵器による滅亡なんかも考えられますよね。
長い前置きになりましたが、本書では、文明の衰亡を左右するのは「土」だと指摘します。
「土」??驚く方も多いことでしょう。私もそうでした。何気なく踏んでいる大地が文明の寿命を決定する。
あまりにも軽視されてきた「土」によって私達の文明は支えられている。
読むと世界がまた違って見える。そんな素敵な一冊でした。
読んだらミミズに感謝するようになりますよ笑
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第1位『世論(上・下)』
20世紀の古典。本書はそのように言われます。
新聞というメディアが全盛期の時代に書かれた本なので古いようですが、侮るなかれ。
現代人が読んでもハッとさせられる文章ばかり。
ポスト・トゥルース時代を生きる我々にとって、その前提となるような知識・見解が得られる超重要書籍。
まさに本書はそんな一冊かと思います。
我々は現実の環境を直接みているようですが、実際には頭の中のイメージが介在していて、そのイメージが我々の行動を規定します。
環境とイメージと行動の関係性を見抜いた本書の鋭さにビビります。
そんな影響度合いの高いイメージは人によって異なります。なぜかというと、人によって思い浮かべる際に固定観念が異なるからです。
この固定観念をステレオタイプと名付けました。聞き慣れた単語でしょう。
厄介なことに人間にはこのステレオタイプが一度出来上がると、このステレオタイプを肯定するような意見や事実しか目に入らなくなります。
人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。 多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない
カエサルが言ったとか言ってないとかでお馴染みの名言を思い出します。カエサルのような英雄には人々がステレオタイプによってみている現実が違うことを見抜いていたのでしょうね。
上下巻ありますが、生涯必読の書といえる良い本でした!
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