自分の時間を取り戻そう
働いているとふと気がつけば定時を過ぎ、残業している。
そんな日々を過ごしているも少なくないのではないだろうか。
我々はとにかく忙しい。
仕事はやればやるだけ振ってくるし、仕事が終わってからは生活するために食事や掃除、入浴などに時間が取られる。
そして残ったわずかな時間をダラダラとyoutube観てしまう。
このままでいいのだろうか。
いいはずがなかろう。
でもなんでこんなに忙しいのだろうか。
その原因として著者は「生産性の低さ」を指摘している。
生産性向上だけが己の人生を自由にコントロールする余力を与えてくれる。
そのためのヒントや、己の時間の使い方を考え直せてくれるのが本書だ。
今後の世界でサバイブするための能力とは?
著者のちきりんさんは、今後の人生を楽しむために全員が身につけるべき根幹の能力を以下のように定義している。
社会の進んで行く方向性を見極め、自分の時間を世間の目や会社の論理から取り戻すために必須となる「自分の人生を生きる力」「オリジナルの人生を楽しみ力」を構成する現代社会のサバイバル能力なのです。
前半の社会の進んでいく方向性については、「高生産性シフト」を取り上げている。それはどんなものかみてみよう。
スポンサーリンク
高生産性シフトへ進む世界
生産性とはそもそも何だろうか。
生産性とは、「時間やお金など有限で貴重な資源」と「手に入れたいもの=成果」の比率のこと
Uberをみればわかるが、これまで人々が持ってはいたけど使いみちのなかったスキマ時間を有効活用できるテクノロジーだ。
暇になったときだけドライバーになるUberと客がいないときも待機してなければならないタクシーとどちらが生産性が高いかは一目瞭然。
信頼性の面で問題もでてきているが、基本は生産性の高い方が低い方を淘汰してしまうもの。
このような高生産性シフトへ進む世界のトレンドを押さえた上で、大事なことは仕事や生活の生産性を高める方法をトライ・アンド・エラーで身につけていくこと。
生産性を高めるために
製造業では生産性の高さは命であり、日々改良が進んでいる。トヨタのカイゼンなどはまさにその一例だろう。
ところがホワイトカラーは生産性を気にしないのでとことん低いままになっている。
振り返ることなくただ仕事をこなしていたら一生変わらないままだろう。
常に「どんな方法を採用すれば、もっとも生産性が高いか」を考え続けるべし。
これは仕事だけにとどまらず、プライベートでも活用できる。
身銭を切って何か買うときには最大の効用を考えてから買っているはず。
お金は目に見えるので貴重だと思い、真剣に悩むが、時間は目に見えないのでついつい無駄遣いしてしまう。
そうならないように時間も効用を考えてから最も効用のある先へ使う癖付けをすること。
「今、自分が手に入れたいものを手に入れるためには、どんな方法がベストだろうか」問い続けよう。
この繰り返しがあなたの生産性を高めてくれるに違いない。
スポンサーリンク
さいごに
正直、この本を読むまでは生産性上げても労働者には全く還元されないだろうと思ってました。
が、本書を読んで一変。生産性を意識するかしないかで同じ仕事をしていても全く違うものになるなと感じました。
身近なモノで最も生産性の高いモノはスマホでしょう。
数万円の端末と月数千円の通信費だけでありとあらゆる娯楽や買い物、生活、仕事を支えてくれるとんでもない代物。
こりゃ、たった数年で世界中の人が持つわけですね。
などなど生産性というキーワードで世界を見る目を開かせてくれた本書は、とても面白かったです。
時間がなくて困っている!!っというそこのあなたはぜひ本書を手にとってみてください。