今月も大幅予算オーバー・・・
月に書籍代を1万円以内に抑えるという「制約と誓約」を立ててましたが、今月は大幅にオーバー!たぶん30000円くらい買ってます。ていうか気づいてました。でも、もういいや!ってなってとにかくポチった。狂ったようにポチった。だって文庫本ばかりなんだもん!
スペース取らないし価格も安いし文庫本最高。おかげさまでどれだけ積み上がったことか。積読貯金は今月も絶好調!
今月は中野京子まつり!
昨年か今年の1月に西洋絵画にハマりまして、中野京子先生の本はもちろん、10冊くらい読んで堪能したのですが、今月再ブレークを果たしました。実家の在庫漁ってたら「怖い絵」が出てきて、1ページ読んだが最後、沼に落ちました笑。
まだまだ読んだことないシリーズもたくさんあったので、見つけたら即買ってを繰り返し、8割くらいは揃えたかと思います。本で知識を得たら本物を観に、上野へ行く。絵画は即良質なインプットができるのがいいよなと改めて実感。
これまで片道1時間半くらいかかってたから、上野いくのに腰が重かったのですが、今は引っ越したおかげで、約半分の時間でいけるのが嬉しい!
2020年11月のゆかいな購入本たち📕
さっそく、11月に買った本たちを紹介していきます!
・購入数: 41冊
1)『世界史を変えた新素材』
材料や素材によって技術は制限される。技術を追うよりも素材に注目せよ!そんな素材がいかに世界史に影響与えてきたか。その面白いドラマがわかる一冊。
2)『イギリス肉食革命 胃袋から生まれた近代』
いつから我々は肉を食べるようになったのか。昔は魚=肉であり、肉がいかに普及していったのかを追いかける一冊。
3)『こまった人たち チャペック小品集』
ハマった小説家チャペックの短編集。個人的ブームの波が落ち着いたので一旦積読・・・
4)『バルセロナ : 地中海都市の歴史と文化』
スペインは各地の地方が独特のカラーを持っている。大航海時代以前、地中海世界が中心だった時代に花開いたバルセロナは、他のスペイン地域とは違って最先端をいっていた。その自信と誇りの歴史を紐解く。
5)『アナバシス : 敵中横断6000キロ』
ソクラテスの弟子といえばプラトンが最も有名であるが、もうひとり著名な人物がクセノフォン。彼はペルシアの政略戦争に巻き込まれて、ペルシアを攻めに向かうが、敵陣近くで味方の総大将が死去。異国ギリシア人である彼を含む数万の部隊が取り残される。ここからギリシアに戻るには、土地勘のない敵地を6000キロも走破しなければならない。この困難を引き受け、引率したのがクセノフォンであり、彼の体験を彼の筆で記した一級ノンフィクション。
6)『幕末史』
昭和史を理解するには、幕末史を知らなければならない。幕末〜終戦までを一つの区切りとすると、転落前、坂の上の雲に至るまでの日本の歴史を半藤先生と辿る。日本人必読の一冊。
7)『興亡の世界史 イタリア海洋都市の精神』
ピサ、アマルフィ、ジェノヴァ、ヴェネツィアの4つの海洋都市の歴史と町並みをめぐる。著者が建築の専門家なので建築ネタ多いから、史実好きのわたしからするとイマイチだった。一度旅したことある人は楽しめると思う。ジェノヴァの船乗りは世界一。これだけ覚えとこう。
8)『古代ローマ人の24時間 : よみがえる帝都ローマの民衆生活』
先輩社員の一日ってコーナーが就活のHPであるじゃないですか。それの古代ローマ人版。奴隷の朝は、主人を起こすところから始まるのだ!目覚まし時計ないもん。
9)『明治国家をつくった人びと』
タイトル詐欺で、実際には憲法制定に関わった人々の話が中心。明治史で一番難しく興味ないのが憲法制定関連。そればかりだから難しかった。デスノートのジョバンニ的なポジションが井上毅だと覚えておこう。全部、井上がやりました。
10)『「なぜ?」がわかる世界史 近現代』
著者が無料で公開しているページを書籍にしたもの。口語体が文語体に直されていて、超つまんない記述になっている。。。。。無料版のが1億倍面白い。
11)『世界の歴史 11 新大陸と太平洋』
アメリカ建国の父たちのお話。昔、注文したらこの本だけ文庫ではなくて違うサイズで送られてきたので、リベンジ購入。
12)『Think Smart 間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための思考法』
前作が良すぎただけに期待はずれ。二回目は読まないと思う。
13)『ハプスブルク帝国』
ハプスブルク家はヨーロッパの背骨である。この本でようやく背骨を理解できたような気がします。去年のハプスブルク展行く前に読んどけばよかったと後悔。長いけど中世〜近代史知る上では外せない一冊かな。
14)『カラヴァッジョの秘密』
マタイの召命でおなじみカラヴァッジョの人生を辿る一冊。出口さん推薦本なので買いました。世界的著名な画家なのに暴れん坊だから注目されるだけであって、決闘とか乱闘はあの時代ふつうにあったそう。
15)『古代ギリシアの女たち』
デモクラシーの起源であり、人類憧れのアテネ政治は、自由民の男性のみが対象でした。奴隷や女性は蚊帳の外。表向き華やかなペリクレス時代を女性はどのように生活していたのか?それを辿る一冊。中古でプレミア価格ついてる本書を古本屋で300円くらいでゲットできました。最高!
16)『皇帝フリードリッヒ二世の生涯』
前々から読みたかった一冊。これも古本屋で上下巻で500円という破格で購入できたから読みました。安定の塩野作品。フリードリッヒのおかげで苦手な中世、近世への扉が開けました。世界史ハマりたかったら塩野作品を読むのが一番手っ取り早い。
17)『運命の絵』
数奇な運命をたどった人物の自画像を中心に、人の運命とはなにか?考えていく一冊。絵画の中で永遠の命を生きる人生もありだな。
18)『岩波書店 現代の起点第一次世界大戦 2 (総力戦)』
お買い得だったので購入。第一次世界大戦以降を現代と私は定義しているが、その第一次世界大戦を理解するキーワードが「総力戦」。死傷者数が桁違いに増えた世界大戦は、政治の延長としての戦争を困難にした。(残念ながら第二次世界大戦が起きたが・・)
19)『美貌のひと 歴史に名を刻んだ顔』
肖像画を中心に、顔をテーマに絵を解説してくれる。美はすべてにおいて優越する。美ゆえに栄光を掴み、美ゆえに運命に翻弄された。そんな人物譚
20)『鉄道の誕生 : イギリスから世界へ』
産業革命を境に、人類は新ステージへと進んだわけだが、中でも鉄道の誕生が世界史に与えた影響は計り知れない。前々から調べたかった鉄道誕生の歴史が学べる。
21)『トクヴィル 平等と不平等の理論家』
下半期トップ10に入る名著。フランス革命の時代を生きたフランス貴族のお兄さんが、新大陸アメリカでデモクラシーを発見する。あの忌み嫌われ、都市国家くらいの小規模しか実現しないと思われたデモクラシーがそこにあった。マルクス以来の衝撃。
22)『物語 ベルギーの歴史 ヨーロッパの十字路』
ベルギーは道ではない。そうかっこよくいうと十字路なのだ。大国に囲まれた豊かな小国がどうサバイバルしてきたかを学べる。つくづく、島国っていいなと思う。大陸国家はしんどいよ。マジで。一生島国日本人には理解できない概念。
23)『メディチ家』
ハプスブルクの次はメディチ家でしょ?出身は不明だが、メディスンから医者か薬剤師関連の一族と思われる。王様以上に裕福で、共和国だけど実質君主制を敷いたりと、アウグストゥスに似た点が面白い。ルターに批判されたレオ10世はメディチ家出身。金はいくらあろうと足りません。ドイツの金でつくったサン・ピエトロ大聖堂をまた拝みにいきたい。
24)『名画で読み解く イギリス王家12の物語』
上野でやっているking & queen展の参考本。イギリスは肖像画がとくに多い国である。みんな顔がお好きなの。ホルバインのヘンリー8世はなかったけど、アン・ブーリン見れたのが嬉しい!性格は嫌な女だけどかわいいは正義。
25)『物語 チェコの歴史 : 森と高原と古城の国』
ハプスブルク関連でチェコも必須なので購入。まだ読めてない!
26)『恐怖と愛の映画102』
中野京子先生の映画論。語れる範囲ひろ!!
27)『名画に見る男のファッション』
孔雀のように、生物の基本は雄のほうが彩って着飾るものである。人間は女性のほうが華やかであるが、男性も負けてないぞ!と絵画から男性ファッションを学ぶ。いまだと変態扱いされるファッションも当時はかっこよかったんだぞ。
28)『世界史の誕生 : モンゴルの発展と伝統』
モンゴルのターンがくるまで積読。これも読まないわけにはいかない一冊。
29)『残酷な王と悲しみの王妃 2』
ディズニーランドのシンデレラ城のモデルとなったドイツのノイシュバンシュタイン城をつくった狂王ルートヴィヒ2世の人生はドラマにできるくらい面白いので見てほしい。藤原竜也主演でやってほしい。
30)『名画の謎 陰謀の歴史篇』
歴史の裏に陰謀あり、陰謀の数だけ歴史がある。そんな陰謀をテーマに絵画を解説したのが本書。陰謀だとバレてるくらいなので結構杜撰な計画がたくさんある。しかし杜撰な計画ほど歴史的には面白いのだ。アクティウムの海戦もヴァレンヌ逃亡事件も杜撰だから面白い。杜撰はAIにはできない。
31)『怖い絵 泣く女篇』
怖い絵シリーズ続編。安定の面白さ。
32)『イスラームの「英雄」サラディン 十字軍と戦った男』
日本人がもっとも知っているイスラム教の人だと思う。文章が素晴らしく読みやすく、一気に読んでしまった。塩野作品の「十字軍物語」を読んだ人は副読本としておすすめ。
33)『カール5世』
スペイン黄金時代にあたり、カトリックの守護神として君臨するカール5世の生涯を辿る。振り返ると無駄な争いが多く、可愛そうだと思う。同じ著者のマリア・テレジアが面白かったので、今作も最高に面白い!
34)『はじめてのルーブル』
もっとも著名な美術館でこれだけはみとけ!という絵画に絞った一冊。安定の面白さ。ルーブル近所に移転しないかな。
35)『『資本論』の新しい読み方 21世紀のマルクス入門』
今年はひたすらマルクス。フォロワーさんに教えてもらった一冊。
36)『おとなのための「オペラ」入門』
中野京子先生のオペラ入門。まじで範囲ひろ!わたしはスペースオペラであるスター・ウォーズが好き。
37)『座右の書『貞観政要』 中国古典に学ぶ「世界最高のリーダー論」』
まだ買ってなかった出口さんの本。やすかったので購入。上に立つ人間はひと目を気にするくらいがちょうどいいと思うよ。
38)『一外交官の見た明治維新(下)』
ブックオフの200円コーナーで偶然発見!下巻だけとりあえず購入。幕末史を知る上で必読本。
39)『生きづらい明治社会 不安と競争の時代』
金欠明治政府に社会保障など求めるな!今以上に弱肉強食な明治社会の生きづらい理由を学び、令和へ活かす。
志々雄真の名言はノンフィクションである。「所詮この世は弱肉強食。強ければ生き、弱ければ死ぬ」
40)『ローマ建国以来の歴史6』
カンネー以後のハンニバル戦争の続き。リウィウス完訳プロジェクトを一緒に追えるのは感動モノ。
41)『私のウォルマート商法』
当時、アメリカの全産業で一番売上をあげていたのは、小売店ウォルマートである。小さなものを売り続けると巨人になれる。ただのスーパーではありません。メディア嫌いな著者が最後に残した商いの秘訣とは?
久々に買いすぎた感はある
月30日しかないのに、一日一冊以上買ったのは久々。とはいえ一日読めるような文庫や新書中心なので7割くらいは消化できたんで問題なし。この積読貯金を使って、来月はコスト抑えるぞ!(どうせ無理なのは知ってる)
来年の読書テーマが固まってきた
11月は思う存分、本の海に溺れたわけですが、溺れてみると来年の読書の方針も見えてくるものです。わたしは基本インプットには関心ありますが、アウトプットには関心がありません。しかし、アウトプットした先に求めているものがある気がするので、アウトプットを増やしていきたいと思います。アウトプットするためには深く掘らなくてはなりません。なので深堀り&再読&定期読書会。これらをベースに動いていければなと思います。