HOME > 塩野七生 塩野七生 政治 歴史 経済 【書評】『文明が衰亡するとき』歴史は繰り返さないが韻を踏む 2021/10/20 ローマ, 塩野七生, 高坂正堯 我々は、どんなに勢いの盛んな者もいつかは衰え滅びるということを知っている。「平家でなければ人でない」とまで言わしめ権勢を誇った平家一門の興亡の様子を琵琶法師たちが語り継いできた『平家物語』や松尾芭蕉が弟子の曽良とともに、平泉にて奥州藤原氏や義経らの栄華と滅亡を偲んで詠んだ俳句「夏草や兵どもが夢の跡」が有名である。