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【書評】『電通マン36人に教わった36通りの「鬼」気くばり』

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電通

お久しぶりです!おくでぃです。今回は気くばりの神業を満載したノウハウ本を紹介します!

読んだら、巷で言われる電通のネガティブイメージがぶっ飛びます。

おくでぃ

忙しい人ほど、おべっかに弱い

有能な人ほど仕事が集中します。彼らは常に忙しい。忙しい人間は、小事にはかまってられないので、即効性のあるサービスに目が行きます。

石田三成の熱さの異なるお茶を豊臣秀吉に提供したり、豊臣秀吉は織田信長のために草履を温めたりと、即効性のあるサービスに主君は興味をもち、登用したのは有名なお話です。

こうした、能力の高い人のハートに刺さる、わかりやすいリアルなサービスを、仮に「戦略おべっか」と呼ぶことにしよう。

「戦略おべっか」は、戦国時代だけ有効なわけではありません。テクノロジーが発達したのにも関わらず、どんどん忙しくなっている現代人にとっても有効に違いありません。

「神」気くばり!!

日本野球のパ・リーグ創設の立役者、小谷正一には気くばり伝説があります。

1955年、自身が経営しているホールの知名度を上げるために、フランスの著名なパントマイマー、マルセル・マルソーを招きました。

そのとき同伴してやってきたマルソー夫人のお世話係の部下に、秘密の指令を出しました。

「女性がショッピングするとき、二つの商品を手にして、どちらを買おうか迷うときが必ずある。マルソー夫人が迷って買わなかった方の物が何だったか、全部記録してこい」

小谷に言われたとおりに、夫人の行動をメモしていた部下は、漏れなく小谷に報告しました。

それを受けた小谷は、「神」気くばりを見せます。

マルソー夫人が帰国する際に、大きな箱をプレゼントしました。

なんと、その中には、マルソー夫人が迷って買わなかった方の商品がすべてまとめて入っていたのです!!

その気くばりを受けたマルソー夫人はこう言いながら去っていきました。

「コグニの招きなら、いつでも日本に来る」

女性の心理を完全に見抜いていた小谷の完全勝利でした。ここまでの気くばりができる男はかっこいい。

相手の歓心を買うための冷静な計算の下、「戦略おべっか」は有効に働きます。

まとめ

今回は、著名なエピソードを紹介しましたが、ちょっとふざけた具体的な36ものおべっか術も紹介されていて、最後まで飽きずに読みことができます。面白おかしく、実際にビジネスで使えるかはハテナですが、つい笑ってしまう一冊となっています。

おべっかで人を動かす。そんな術を学ぶにはピッタリの本かもしれません。

おすすめ本

↑今回紹介した本です。ホイチョイ・プロダクションズの本は面白すぎる。

↑下準備は料理だけではありません。

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おくでぃ

▶︎ 数千冊の本に埋もれてる積読家 ▶︎ 古今東西の歴史が好き ▶︎ まれに読書会主催 ▶︎ 餃子が好き ▶︎ HONZのレビュアーになるのが夢

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