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【書評】『誰がアパレルを殺すのか』アパレル業界を衰退させた"犯人"はだれ?
「そういえば最近服を買っていない」「服はユニクロでいい」こういう友人が多い。他に漏れず、私自身も昔はブランド服に身を包んでいい気分に浸っていたが、いまやユニクロでいいと思っている。
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【書評】『ウェルギリウス『アエネーイス』―神話が語るヨーロッパ世界の原点 (書物誕生―あたらしい古典入門)』
2002年にノルウェーの団体が世界54カ国の著名な作家100人の投票によって選んだ「史上トップ100のフィクション作品」を発表した。そこで、ホメロス、ソポクレス、エウリピデス、オウィディウスと並んで、著者のウェルギリウスもランクインしている。
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【書評】『文明が衰亡するとき』歴史は繰り返さないが韻を踏む
我々は、どんなに勢いの盛んな者もいつかは衰え滅びるということを知っている。「平家でなければ人でない」とまで言わしめ権勢を誇った平家一門の興亡の様子を琵琶法師たちが語り継いできた『平家物語』や松尾芭蕉が弟子の曽良とともに、平泉にて奥州藤原氏や義経らの栄華と滅亡を偲んで詠んだ俳句「夏草や兵どもが夢の跡」が有名である。
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【書評】『ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体』BIGになりたがらないヤンキー3.0
20XX年、国際自然保護連合 (IUCN)はある発表を行った。専門分野の研究者グループが、調査した結果、日本のヤンキーは絶滅危惧種としてレッドリストに記載されることが決定したのだ。これはもちろん嘘であるが、一般的なヤンキー(リーゼントやツッパリ、悪羅悪羅系)は街で見かけなくなった。
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【書評】『自動車の世紀』自動車が人類の〇〇を解放した!
20世紀は科学技術が社会のかたちそのものを大きく変革した時代であった。なかでも自動車は20世紀を代表するテクノロジーとして、20世紀のあり方を決定づけたと言っても過言ではない。本書は自動車と社会の関係をさまざまなエピソードとともに推移を追うことができる一冊。
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【書評】『モータリゼーションの世紀』T型フォードから電気自動車へ
2021/8/16
自動車は長らく人類の夢であった。動物や自然のエネルギーに頼らずに機械の力で動く乗り物。それが自動車である。これまで数千年もの間、人類をもっとも運んできたのはお馬さん。車が普及する以前は馬車が王者であり、自動車にとって代わられた現代でも、馬はエンブレムに刻まれ高級車界の王者としていまなお君臨している。